背伸びして、キス
甘いものが好きな私は、よくお菓子を買うけれど、新商品が出るとやっぱり試したくなるし、どんな味かなってワクワクする。
そういうのって、やっぱり一番最初にしか感じられないし、特別な感情だと思う。
「甘いもの好きか?」
「はい!大好きです!」
「ふぅん・・・。外部の人間、それも若い子の意見は結構参考になるかもなぁ」
一条さんはなにやら考え込んでしまった。
真剣な顔。
「もしさ、新商品試してって頼んだら、食べてくれるか?」
「え?私がですか?いいんですか!?」
「今、企画部の連中が煮詰まってるらしくって、俺たちも駆り出されていろいろ意見出し合ってるんだけど、なかなかまとまらなくてな。やってくれるなら助かるかも。上司にも確認とってOKが出たら頼むかも」
「はい!」
一条さんの役に立てる!