背伸びして、キス


甘いものが好きな私は、よくお菓子を買うけれど、新商品が出るとやっぱり試したくなるし、どんな味かなってワクワクする。
そういうのって、やっぱり一番最初にしか感じられないし、特別な感情だと思う。


「甘いもの好きか?」

「はい!大好きです!」

「ふぅん・・・。外部の人間、それも若い子の意見は結構参考になるかもなぁ」



一条さんはなにやら考え込んでしまった。
真剣な顔。




「もしさ、新商品試してって頼んだら、食べてくれるか?」

「え?私がですか?いいんですか!?」

「今、企画部の連中が煮詰まってるらしくって、俺たちも駆り出されていろいろ意見出し合ってるんだけど、なかなかまとまらなくてな。やってくれるなら助かるかも。上司にも確認とってOKが出たら頼むかも」

「はい!」



一条さんの役に立てる!


< 65 / 351 >

この作品をシェア

pagetop