~100年の音とこのSpicaで~
…どれぐらい時間が経ったのだろう。

あの少女は何処にいるの?
今すぐ…この手で銃声を響かせたい。

引き金を引いて撃つ真似をして、
恥ずかしくなって周りを見ても、
ポツンと1人。

虚しくて
悲しくて
情けない。



鈴は何処にいるの。

誰1人いなくて、
空気は私を嘲笑い通り抜けて…。

側で銃を向けられでもしている方がマシだ。こんな空間に1人で立ち尽くす程悲しい事はないと思った。



石があるなら、
今すぐ蹴りあげて飛ばして潰してしまう。

壁があるなら、
ぶん殴って無理矢理傷を付ける。

ドアがあるなら、
どれだけ高いドアでも、どれだけ硬いドアでも、絶対開かなくても、何が何でも外に出る。

窓が近いなら、
会った人を順番に殴り突き飛ばし落として、殺害してしまいそうな感情が吹き出る。

もし今、この手に銃があり、
あの少女が目の前にいるならば…。
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