生徒会長と私の秘密 ~愛を誓う
「さぁそろそろ帰ろうか?翼が探し回らないうちに」

亜美ちゃんは「はい」と返事すると麻美ちゃんを呼んだ。

帰りの道は何時もより空いていて7時前には麻美ちゃん送り届けそして亜美ちゃんを送って来た。

そこへちょうど翼も帰って来た。

翼の俺を見る不機嫌そうな顔。笑える。

「こんな時間まで何やってんだよ?」

こんな時間ってまだ7時を少し回ったばかりだろ?

亜美ちゃんは小学生じゃ無いぞ?

「恭之助さんに海に連れて行って貰ったの」

亜美ちゃんその言い方は不味いと思うよ?

「はぁ!?恭にぃ!どういう事だ!!」と、翼は俺に詰め寄る。

ほらね?

俺は翼に両手を前に出し荒馬を落ち着かせる様にどうどうと言う。

「翼!違うの!!麻美も一緒にケーキを食べに連れて行って貰ったの。だから恭之助さんを怒らないで!」

翼はチッと舌打ちをして亜美ちゃんの腰に手を回し連れ帰る。

「亜美ちゃん!またね?」という俺に

亜美ちゃんが振り返り「有難うございました」と言うと

翼は拗ねた顔で「礼なんか良い!」と言う。

俺はそんな翼を見るのが楽しい。






< 106 / 173 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop