生徒会長と私の秘密　～愛を誓う
私は着替えを済ませると夕飯の準備を手伝う為にキッチンに向かう。

でも、ほとんど準備は終わっていて後はテーブルに運ぶだけだった。

今日は芳人さんも早く帰って来ていたようでリビングのソファーに座り書類を見ていた。

「父さん、ちょっと良いか？」

私は食事の準備が出来たと声を掛けようとした時翼が芳人さんに声を掛けたので私は声を掛けずにダイニングに戻った。

「ん？どうした？」

「美姫さんの事だけど」

「美姫さん！」

翼が美姫さんの名前を出したから思わず私は美姫さんの名前を声に出してしまった。

翼と芳人さんが同時にこちらを見たので私はごめんなさいと謝った。

「亜美、美姫さんを知ってるのか？」

「ううん。ただ話だけ…政略結婚をするって恭之助さんから聞いたの…」

政略結婚…

自分で発した言葉だけど切なくなる。

「そうか…　亜美おいで」と翼が呼んでくれる。

そして「母さん！」と翼は美智さんも呼ぶ。

美智さんは芳人さんの隣に座り私は翼の隣に座る。

「今日、じぃ様の所へ行って来た」

「あら？珍しい遊びに行ったの？」と、美智さんは聞く。

「はぁ！？なんでだよ！？」

と、言う翼に美智さんはあら違うの？と笑う。




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