生徒会長と私の秘密 ~愛を誓う
私も行くと言って付いて来た麻美はやっぱり寒いわと言ってコートを着て来た。
そりゃー寒いでしょ!?そんな薄地に肩を出してるんだもん。
「ねぇ去年より今年は豪華だよね?今年は一番凄いって先輩達も言ってたよ?」
そう、今迄に無い豪華さにした。
翼が学園長に掛け合い、ケータリングは坂井グループから無料で提供するから、いつも生徒達に無料で提供される飲食を有料にし、その売上を全て赤十字に寄付したいと!
それならば、皆んなが驚くほど豪華なものにして下さいと、言ってポケットマネーを出してくれた。
翼も凄いが学園長もなかなかの者。
そして先生達も賛同し喜んで寄付を出してくれた。
そのお陰で豪華な飾り付けになったのだ。
と、言っても飾り付けは近くのスーパーなどからもらって来たダンボールにペンキで色を付けているのでほとんどお金はかけていない。
お金をかけたのはお菓子と大きなツリーのレンタルだけ。そのツリーのレンタルも坂井グループの紹介で格安にレンタル出来た。
そういう訳でパティー会場の体育館に入る為にはチケット料500円を払わなくては入れない。
前もって皆んなには売上を全額寄付する事は伝えて有るが、実際有料が受け入れられるかとても心配だった。
「まぁあれだけ大きなにツリーを見せられたら、皆んなパーティーも期待して500円くらい払うわね!?それに告白タイムをあるしね?」
「でもそんなに居るかな?皆んなの前で告白する人?」
清水さんは林君にするみたいだけど?
「居るって!軽いノリで告白するんじゃない?フラレてもこのお祭り騒ぎで笑いに変えられるから、あっ私も坂井君に告白してみようかな?」
「えっ?!ダメ!ダメだよ!!」
必死に抗議する私に麻美は笑って、
「冗談に決まってるでしょ!?だって私には好きな先生が居るもん」とにやける。
「え?もしかして先生と付き合ってるの?」
「うん!内緒ね!?」
麻美は去年新卒で新任して来た物理の小山先生と半年前から付き合ってると言う。
ウッソっ!!
余りの爆弾発言に言葉が出てこなかった。