生徒会長と私の秘密 ~愛を誓う

パティーも終わり、皆んな余韻に浸りながら帰って行った。

皆んな楽しんでくれて良かった。

麻美も皆んなにバレない様に小山先生と楽しんだようでご機嫌で帰って行った。

「ねぇねぇ皆んなで記念にツリーの前で写真撮ろうよ!」

木ノ下さんの提案でスマホで写真を撮ることにしたが…

「ねぇどうやって撮る?」

困っていると天の声がした。

「何かお困りでしょうか?」

振り向くといつもの様にスーツ姿の恭之助さんが居た。

「恭之助さん、良かった。写真撮って貰えますか?」

「喜んで」

私のスマホを渡し写真を撮ってもらう。

じゃ次はサンタとトナカイでと言って、嫌がる翼とふたりで撮ってもらった。

なかなか良い感じ待ち受けにしよう。

勿論、清水さんと林君もツリーの前で写真を撮ってあげた。

「碧、俺達も撮ってもらおうぜ!」と樋口が言う。

「うん❣」と言う木ノ下さん。

「「「えっー?!付き合ってるの?」」」

私達は驚きの声を上げる。

ウフフと笑う木ノ下さん。

「樋口君、私が木ノ下さんの家聞いた時、知らないって…」

「あの時は立花さんにも、その衣装の事隠していたからね?」

まぁそうだけど…

「別に俺達が付き合ってる事を隠してるつもりは無かったけど、わざわざ付き合ってますって公表しなくても良いかなって思ってたし」と樋口君は木ノ下さんの肩を抱いて言う。

翼は思いっきり公表したけどね!?

翼を見ると、目が合ったが逸らされた。

すると恭之助さんが

「誰かと違って大人だね?なぁ?翼!」と言う。

「うるせー!どうせ俺はガキだよ!?」

拗ねる翼は皆んなに笑われ、居た堪れなくなった翼は校門へと歩いて行く。

待ってよ翼!

呼びかける私に翼は振り返る事もなく歩き続ける。でも、手だけは後ろに出してくれてる。

私は駆け寄り翼の腕に絡みつく。

凄く頭が良くて、学校の事も会社の事もなんでも出来ちゃう凄い彼。

でも、本当は誰よりも頑張りやで、自分にはとても厳しい彼。

だから、石川君と水野君のやった事は怒っているけど、それ以上に、防げなかった自分を攻めている事を私は知っている。

そして私をとても大切に思ってくれている事を…

勿論私も翼を大切に思っている。

「翼、大好きだよ❣」

翼の頬にチュッとキスをすると真っ赤な顔をして照れる翼。

うふふ。可愛い!

「真っ赤な鼻のトナカイじゃなくて真っ赤な顔のトナカイだね?このまま帰るの?」

翼はあっ…と立ち止まる。

自分の格好に気が付いたようだ。

「恭にぃ!車!!」

「ハイハーイ!」と恭之助さんは走って来てくれた。





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