生徒会長と私の秘密 ~愛を誓う
センター試験は無事終わった。
今、私の持ってる力を出せたと思う。
これも皆んなが応援してくれたお陰。
翌日朝刊で自己採点をする。
うん。大丈夫!
私は病院に向かった。
勿論、翼の顔を見る為。
そしてセンター試験の結果を知らせる為。
病室のドアをノックすると美智さんの返事が聞こえた。
私は深呼吸してドアを開け「こんにちわ❣」と挨拶をする。
すると美智さんとそして翼も「「こんにちわ」」と笑顔で挨拶をしてくれた。
え? 翼?
いつもと違う翼。
いつぶりだろう翼の笑顔を見たのは…
美智さんも驚いていた。
「美智さん、御守有り難うございました。」
私は美智さんにお礼を言って病室の中ヘ入り翼のベットヘ近づく。
なんか凄く緊張する。
翼、少し痩せたかな?
「母さん、飲み物買ってきてくれる?」
翼は私にオレンジジースで良い?と聞いてくれた。
私が頷くと美智さんは
「じゃ、病院の売店じゃなくて外でフレッシュジュース買って来るわ」と喜んで病室を出て行った。
「あのね?センター試験の採点したらまずまずだった。」
「良かったですね?」
この時翼の気持に私は気づかなかった。
久し振りに翼の顔が見れた事、翼が笑顔を見せてくれた事で私は舞い上がっていた。
「美智さんが翼の受験票を持たせてくれたから翼と一緒に受けてるみたいで落ち着いて出来たの!」
「………」
「これなら第一志望でいける!」
「おめでとう… 」
「やっだー!まだ合格してないよ?」と私は笑って話していた。
「立花さん…」
え? 立花… さん?
「申し訳ないけど、もうここには来ないでくれますか?君は受験に成功するだろうけど、僕は出来ない。君を見てると苛つく!人の気持ちも考えないで良くそんなに嬉しそうに話せるね?」
「ぁ… ごめんなさい! 翼の気持ちを考えてなかった… 本当にごめんなさい。許して…」
「知らない人が居ると落ち着かないし、大学を受験出来なかった悔しさと苛立ちでおかしくなりそうなんだ!出て行ってくれ!」
翼…
「それから僕が渡したっていう指輪返してくれ!今も首にかけてるんだろ?」
私は頬を伝う涙を拭うこともせず首にかけていたネックレスを外し握りしめそして翼に渡す。
すると翼はそれをゴミ箱に投げ捨てた。
「翼!」
「目障りだ!出て行け!!」