生徒会長と私の秘密 ~愛を誓う

ありから亜美は姿を見せなくなった。

あんな事言われたらショックだったたろ?ごめんな…

これは亜美のためなんだよ…

亜美…

亜美に逢いたい…

亜美の声が聞きたい…

勝手なのは分かっている。

でも逢いたい…

亜美…

「翼?何か食べたい物ある?」

「いや、いらない」

母さんは俺が元気が無いと気遣ってくれる。

「明日はセンター試験ね?亜美ちゃんなら大丈夫よね?」

「……」

ああ、亜美なら大丈夫だろ?

頑張れよ!亜美。

母さんは御守を貰ってこようかしら?と言って病室を出て行った。

亜美ならそんな物に頼らなくても大丈夫だよな?

翌日、母さんに新聞を買って来て貰った。

試験の内容を見る為。

俺には関係無い内容だが気になったから。

母さんは俺が試験の内容を見ていると悲しそうな顔をした。

母さん、そんなに心配しなくても大丈夫だよ?

大学なんていつだって行けるんだよ。

「母さん、俺、来年大学受験しようかな?」

「翼… そうね!翼さなら大学なんて一年で卒業出来ちゃうわよ!」

「母さん日本の学校に飛び級なんて無いから!アメリカにだって無いだろ?それにいくらなんでも4年を1年でってどんだけだよ?」

母さんと俺は笑っていた。

するとドアがノックされドアを開き亜美が久しぶりに顔をした。

「こんにちわ❣」

「こんにちわ」

俺は思わず笑顔で挨拶をしていた。

しまった…

母さんと笑っていて気が緩んだ。

亜美に対していつもと違う俺を亜美も母さんも驚いていた。

「美智さん、御守有り難うございました。」

そうか母さん、亜美に御守を届けたんだ?

「母さん、飲み物買ってきてくれる?」

俺は亜美にオレンジジースで良い?と聞いて母さんに買いに行ってもらった。

母さんを病室から離れさせる為に。





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