生徒会長と私の秘密 ~愛を誓う

もし、翼が来てるとしたら、翼は私には会いたくないだろう…

どうしよう?

私の顔を見てまた顔を歪めるかもしれない…

そんな翼を見るのは怖い…

すると恭之助さんが側でまで近づいて来た。

「亜美ちゃん、麻美ちゃん、卒業おめでとう。」

「「ありがとうございます」」

恭之助さんは私に少し話がしたいと言って麻美に断りを入れて私の手を取り連れて行く。

「恭之助さん何処へ?」

「時間がないから車で話す!」

校門前にはいつも見る車では無く赤いスポーツカーが止まっていた。

恭之助さんは助手のドアを開けてシートを倒し乗ってと言う。

でも…

躊躇していると運転席から美姫さんが顔を出し、

「ふたりには後悔して欲しくないの!だから早く乗って!」と言う。

ふたりとは?

それは私と翼って事?

「話を聞いて、後はどうするか亜美ちゃんが決めれば良い。」

恭之助さんに言われ取り敢えず私は車に乗った。

「美姫、飛ばさないと間に合わない!」

「分かってる!亜美ちゃんシートベルトしたら、何処かに捕まって、足を踏ん張ってて!」

捕まってって、何処も捕まるところ無いけど?

私はシートベルトをして背中をシートに預け足を踏ん張る。

私がシートベルトを嵌めたのを確認すると美姫さんは車を急発進させた。

ぅわっー…

「翼はアメリカに留学する為に今、空港に居る」

留学するんだ…

え?じゃ今、空港に向かってるの?





< 164 / 173 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop