生徒会長と私の秘密 ~愛を誓う
「ちょっと待ってください!私、空港に行けない…」
「亜美ちゃん、翼が亜美ちゃんに酷いことを言ったのは亜美ちゃんの為なんだ!」
「私の為?」
「翼の足は治らないと医者に言われてそれで亜美ちゃんを遠ざけたんだ」
「そんな…翼の足が治らないなんて… 私のせいで…」
「それは違う。亜美ちゃんのせいなんかじゃない!そうやって亜美ちゃんは一生翼に負い目を感じていくのかい?」
「だって私があの時声を掛けなかったら、翼を呼ばなかったら…こんな事には」
翼が歩けなくなるなんて…
「翼は、『俺が亜美の側に居ると俺にずっと負い目を感じて生きていくだろう?でも車いすの自分では亜美を守ってやれない。この先色んな人と出逢いがある。亜美を幸せにしてくれる男はきっと他に居る』からって、身を引いたんだ… 転んでも抱き起こしてやれないってな…」
「そんな… じゃ、私の気持はどうなるんですか!?私は翼が好きです!私が誰と幸せになろうと私の勝手じゃないですか!?勝手に決めないで欲しい!」
「本当よね?男って変なプライドが有るんだから!なにが守ってやれないからよ?障害をもっていようが健常者だろうが好きな女だったらどんな事をしても守れって言うの!そして俺も守ってくれって言えって言うのよ!」
「そうですよ!巫山戯ないで欲しいです!!転んでも起こしてやれない?子供じゃないんだから自分で起きます!ただその後に大丈夫かって優しいく手を握って欲しいだけ!側に居るからって抱きしめて欲しいだけなのに…」