生徒会長と私の秘密 ~愛を誓う
あっ美智さんと芳人さんそして車いすの翼が居た。
「つばさー!!」
自分の名を呼ぶ声に翼はあたりを見回し探している。
私は恭之助さんの手を払い翼の元へ走って行く。
翼の元まで行くと翼は目を丸くして驚いていた。
翼だけじゃなくて美智さんも芳人さんも驚いている。
「つぐ…」
「嘘つき!!」
「どうして?」
「どうして?そんなの決まってるじゃない!翼に会いたかったから!その首にかかってる物を返してもらう為!」
「いや… あ…」
「前に早川さん達に翼、言ってくれたよね?俺、頭良いから従業員の家族まで頭に入ってるんだ!って、嘘ついてまで早川さん達を脅すような事言ったよね!?」
「いや… 嘘はついてないけど…」翼は小さな声で呟いていた。
「俺の大切な人を傷つけたら承知しないって!?亜美は俺が守るって言ったよね?じゃ守ってよ!!」
「亜美…ごめん… もう守れないんだ… この足は…」
「世の中健常者ばかりじゃないよ?障害を持った人だって恋人や家族を守ってる人は沢山居るんだよ?翼は私の何を守りたかったの?盾になりたかっただけ?」
「いや…」
「翼がどうしても私を危険な物から守りたいならSPを雇ってくれればいいじゃない!?」
「亜美…」
「私は転んでも自分で起き上がれる。でも側で大丈夫かって笑って欲しい。私が悲しい時抱きしめて背中を擦って欲しい。大好きな翼にそうして欲しいの!!」
「亜美… 今回、向こうに行くのは留学が目的だけじゃないんだ、この足を治すために行く。治ったら亜美を迎えに行くつもりだった… 日本では無理だと言われたから向こうでも難しいと思う。でも数パーセントでも賭けて見ようと思う。もし、治ったら…」
「ヤダ!」