生徒会長と私の秘密 ～愛を誓う

えーと…この公式を……

「キャー！！」


亜美は突然肩を叩かれ驚きの声を上げる。

振り向くとそこには翼が立っていた。


「なっ何よ！　吃驚するじゃない！！　ノックぐらいしてよ！」

「アホ！　何度もしたわ！！」


亜美はヘッドホンをしていてドアのノックに気付かなかったのだ。


「亜美ちゃんどうしたの！？　翼が何かした？　翼！あなた何したの！？」


亜美の大きな叫び声に美智が慌てて部屋に駆け込んで来たのだ。


「まだ何にもしてないって！」

「まだってなに！？　今から何かするつもりだったの！？」


翼に詰め寄る美智を亜美は慌てて制止、説明をする。


「いえ！違うんです！　私、ヘッドホンしてたからノックが聞こえなくて、突然肩を叩かれたからちょっと驚いちゃって。大きな声出してごめんなさい…」

「あっごめんなさいね？　食事の用意が出来たから私が翼に亜美ちゃんを呼んで来てって頼んだのよ。もし翼に何かされたらすぐ言ってね？　責任取らせるから」


責任とらせるってどう取らせるの？　

まさか結婚？…　

あはは…それはないか？


「色気のないガリ勉を誰が襲うかよ！？」


ガ…ガリ勉？…　

色気のない？…

一史の言って居た様に私には色気など無いの？…

ガリ勉…　

色気がない…　

ガリ勉…　

色気がない…　

ガリ勉…