生徒会長と私の秘密 ~愛を誓う
一緒に帰ってくるなんて無理。

これ以上坂井君に迷惑かけられない。


「わかったよ! 一緒に帰って来れば良いんだろ?」

「翼、坂井家の長男として私の代わりを頼んだぞ? あっそれから亜美ちゃんおじ様はやめてくれないかな?」


え?


「おいおい…まさか父さんまで芳人さんって呼んでくれとか言うのかよ?」

「だってママだけズルいじゃないか? なんならよし君でもいいけど?」

「何がズルいだ! いい歳して!」

「亜美ちゃんダメかな?」


あはは…ダメかな?って…子犬のように瞳をウルウルさせて言われたら断れないよ…


「じゃー芳人さんで?…」

「有難う!」

「よし君、良かったわね?」

「うん!」


芳人と美智ふたりは喜んで微笑み合う。


そんな二人を見て翼は「アホ…」と呟いて再びロールキャベツを口に運ぶ。


坂井君のご両親を名前で呼ぶのは少し抵抗あるけど暫くお世話になるんだし二人がこんなに嬉しそうにしてくれるなら良いかな? 

坂井君は面白くなさそうだけど?






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