生徒会長と私の秘密 ~愛を誓う
「じゃ私と一史はどうなるのよ?」


亜美には3つ離れた弟の一史が居る。


「あっ俺は付いて行くよ!」と一史は当然の様に言う。

「はぁ?」

「だってイタリアって言ったらダニエレ・デ・ロッシやジョルジェ・ルイスに会えるかもそれに本田や長田にも会えるかもしれないじゃん!?」

ダニエレ…?ジョルジェ…?誰?知らないわ!

「あんた来年は受験生じゃない!どうするのよ!?」

「別に俺はサッカーが出来ればどこの高校だって良いの!」

「サッカー馬鹿!!」

「うるせー!」


一史は幼稚園の時から名門サッカーチームに入っていて中学に入ってからは県選抜にも選ばれている。


「私は行かないわよ!来年は大学受験なんだから絶対に行かないからね!」

私が行かないと言えば年頃の女の子を一人残してパパがママを連れて行く訳がない。
必ずパパは『仕方ない亜美が行かないならママは日本に残りなさい。』って絶対言う筈。

「仕方ない。やっぱり亜美を1人でおいて行けないな…」

ほらね?優しいパパだもん!

「亜美?」

はーい!

「パパの友達の所でご厄介になりなさい。」

はぁ?




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