生徒会長と私の秘密 ~愛を誓う
「嘘ではない!」

今まで木内は翼に虚勢を張っていたが後ろから聞こえた吉右衛門によってそれはまたたく間に突き崩された。

「か…会長…」

「馬鹿者が!多少なりとも坂井の血を引いて居るからと今まで目を瞑っていたが…娘がこうなる迄気が付かないとは情けない!!さっさとこの場から出て行け!」

木内は肩を落として妻子を連れて会場を後にした。

「翼、お前の情報量には驚かせられるわい!」

「俺には信頼出来る男が居るからね!俺が会社を継ぐ時はその人を俺の右腕に置くつもりだよ」

「誰だねそれは」

「そのうち分かるさ!そろそろ俺達帰るわ!こいつ緊張して何も食えない見たいだからさ」

「え?あっ私は大丈夫だよ!大お祖父様や美智さんのお祝いの席に坂井君居なきゃダメだよ」

「お祝いならもう充分したたろ?なぁじぃ様!俺を出しに使ったんだから充分だろ?」

「アハハハ、そうじゃな!充分祝って貰ったな!」

「翼、折角だから上のレストランで食べて行ったら?二人だけなら亜美ちゃんも緊張しないでしょ?」

「辞めとくわ!家に帰ってピザでも取って食べるよ」

「折角亜美ちゃんお洒落してるのに…ピザなんてねぇ亜美ちゃん」

折角の美智の提案たが亜美も家でピザを食べてるほうが気が楽だと思う。

「いえ…私、ピザ好きですから」

「じゃー誰かに送らせよう」

吉右衛門は近くいた若い男性に翼達を送る様に声を掛けた。

亜美は吉右衛門達に挨拶をし翼と会場を後にした。








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