生徒会長と私の秘密 ~愛を誓う
翼は運転席との間を仕切る窓を慌てて閉めた。

だが直ぐに恭之助によって窓は開けられ「ちゃんと見てるよ!」と恭之助が言うと翼はチッと舌打ちした。

誰にも言っていない筈だったのにまさか恭にぃに言っていたなんて…

「あれは翼が高校に入って直ぐの頃だったけ?翼が俺に『一目惚れした子が居るんだけどどうしてらいい?』って聞いてきたじゃん?あの時ツグミちゃんって、その子の事だろ?でも良かったな叶って翼の初恋だろ?何なら早いとこ結婚したら?お前憧れてたじゃん!両親みたいに初恋の人と結婚したいってさ!」

確かに小学生の頃そんな事言っていたような気がするけど…
でも今それを言わなくても…

「………恭にぃの馬鹿…」

翼は思いもよらない恭之助の失言に頭を抱える。

「あっひょっとして翼まだ告白してなかった?あっごめんごめん!亜美ちゃん聞かなかった事にしてあげて」と言うと恭之助は窓を閉めた。

聞かなかった事にしてあげてってできるわけ無いだろ?
立花固まってるし…
これで立花との仲がダメになったら恭にぃを呪ってやる!









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