生徒会長と私の秘密 ~愛を誓う
「恭にぃが迎えに来たみたいだ行こか?」

「キャッ」

亜美が立ち上がろうとする前に翼は亜美を抱き抱えてしまった。

「ちょっちょっと下ろし!自分で歩けるって!」

「煩い。暴れると落とすだろ?」

ふふふと笑う麻美に亜美は「麻美、笑ってないで助けて!」

「大人しく坂井君にお姫様抱っこされてなさい!シンデレラの亜美ちゃん」

シンデレラって…

「森山、悪いけど亜美と俺の鞄持ってくれる?」

「了解!」

「亜美、落ちない様に俺の首にちゃんと捕まってろ!あの時より重くなってるから落とすかも知れないぞ?」

「酷っ!翼嫌いもう下ろして!」

亜美は頬を膨らませ怒る。

「嘘。怒った顔の亜美も可愛いな?」

「バカ…」

「もういつまでイチャイチャしてるの?迎えが来てるんでしょ?さっさと行きなさいよ!まったく」と麻美は呆れる。

アハハハ悪い悪い。と翼は亜美を連れて校門へと向かった。
校門へと向かう中、亜美には沢山の女子からの羨望の眼差しと声が向けられる。

「恥ずかしい…明日から学校くるの気が思い…」

「俺は嬉しいけど?これで亜美は俺の物って全校生徒に公表出来たし!亜美だって俺を独り占め出来るだろ?」

もうそんな単純な話じゃないんだって…
はぁ…

亜美は明日からの事を考えると大きな溜息が出た。





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