君のくれたえがお
第1章 人見知り

「嘘...」

崎坂紗良、高校生活始まって以来のピンチかもしれません。


私の目の前には、掲示板に貼り出されたクラス表

「さらぁぁ!クラス離れちゃったよぉぉ」
幼馴染みで親友のあおいが半泣きで抱きついてくる。

「だ、大丈夫だよ!きっと...」

「でも1年生の時、仲良かった子も皆私のクラスか別のクラスだよ?...紗良本当に大丈夫?」

うわぁ 本当だ見事に離れてる。

でもこの学園は基本AクラスからGクラス、
特別進学クラスとして成績が優秀な10名だけが入れるSクラスがある。


8クラスもある中で連続で同じクラスになる方が難しいのはわかっていたけど、誰1人関わった事がある人がいないなんて...

「同じ部活の子もいないの?」

「いないみたい...」

人見知りを少しでも克服しようと、友達の力を借りず1人で入部した剣道部の子もいなかった。

「あおい...私ってこんなに運悪かったっけ?」

「大丈夫だよ!!慣れるまでは紗良のクラスに遊びに行くし、剣道部に入部した時だって頑張って声かけてたじゃん!」

「うん、ありがとう。頑張るよ(;_;)」

こうして私の高校生活2年目が幕を開けました。





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