YELL
小栗「小渕さん」
小渕「はい」
小栗「今から教室で先生が次のライブの
  お知らせするって」
小渕「分かった―ありがとう」
小渕さんは1人で教室に行った。
俺もその後をこっそりついていった。


教室まで行くまでに
すでに頭が痛くなったり
心臓がバクバクいった。

全校朝会で校長のカツラを
とるぐらいの勇気を出して、
俺は教室に入った。

教室にはやっぱり小渕さんが1人いた。

小渕「・・・」
高原「・・・」

一瞬目が合ったけど、すぐお互いそらした。
あんまり話したことのない奴と
教室で2人きりというほど、
いやな環境はないだろう。

今、この教室の中は2人きり。
俺と小渕さんだけ。

でも、恭夜がせっかくやってくれた。
裏切るわけにはいかない。
俺は今度は恭夜がいる前で
相葉さんを抱きしめるくらいの
勇気を出して言った。
高原「あの―」
小渕「・・・」
高原「どどうしてここに?」
そんくらいしかうかばなかった。
しかもかんだ。
小渕「小栗君に先生が呼んでるって
  言われたんだけど来なくて」
高原「それなら・・急用で先のばしだって。
  って先生が伝えといてって言ってた」

棒読み・・・。

小渕「そっか。わざわざありがとね」

おおおおおお!!
初めてお礼を言われた・・
でも目が合わせられない・・・



























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