365日ずっと、あなたが大好きなんです
「ちょ、ちょっと、痛いって」

「あ、ごめんね。
というか寒くないの?」

そういって手を放した

「別に…こんなのはまだかわいいもんだよ。

それより、逢坂君はよかったの?
私にかまってなんかしちゃってさ

というか、どうして私なんかを助けたの
助けなくてもよかったのに

あんたまでいじめられるよ?」

「助けたいって思ったから助けたんだよ!

そんなことしたらあとから絶対後悔するしね






それに






あの時愛奈ちゃん泣いてたじゃん!」



え・・・・。


私はあの時涙を流してなんかなかった
なんでこの人はそう思ったのかわからない
だって、涙なんてもう出ない
それはもう自分が一番わかってる

なのに


どうして?

「私は泣いてなんかない

泣いてるはずがないよ
だってもうでなくなっちゃったんだから」

顔だってもう死んだような顔になってる

生気なんてない

希望なんてない

絶望ばかりだ

何も期待はしてないし

期待したら裏切られる

もうわかってるから

「いや、泣いてたよ


自分にはわからないかもしれないけど

涙出てたよ

悲しそうな顔をしてた





そんな君を見て助けたいと思った





助けさせてよ」




私よりも苦しそうな逢坂君の顔がある




「・・・・そんなことしてほしくない


やめて


やめてよ」




「愛奈ちゃんこんなに困ってんじゃん!!

どうして助けちゃいけないか教えてよ
そうじゃないと助けられない




俺は君を助けたいんだよ




だから力になりたい
別に俺はいじめられても何も思わない

そうなったら君のそばにずっといるよ?」


なんで

「どうしてそんなこと言うの!?


なんで?

どうして私に!?

会ったばっかりじゃん!!

ただ隣の席になっただけじゃん!!


全く関係ない他人じゃん!!


なのに


そんなこと言わないでよ


期待…しちゃうじゃん」






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