365日ずっと、あなたが大好きなんです
愛奈はただ黙っていた。


言い返さないほうがいい
勝手に言わせておけばいい

そう思った。


「言い返さないんだね


いいよ別にこっちだってやり方があるんだから_」


花梨はスカートのポケットから鋏を取り出す
そして左手で鋏を持ち、勢いよく自分の右手に向かって鋏を振り下ろした







「キャー!!!!!」






花梨のブラウスに血がにじむ
白かった生地に赤みがかかっていく



私はその様子をただ見ていることしかできなかった。




数分後、声を聞きつけた人が屋上に集まってくる

「悲鳴が聞こえたんだけど・・って花梨!?どうしたのその右手」

花梨は涙を流しながら答えた

「ヒックあ、愛奈ちゃんに・・・ヒックお前うざいんだけどって言われて

鋏でうちの手をヒック・・うう」


「酷い。サイテー」

「サイテー!」

「こいつ頭いかれてんじゃないの?」


口々にそういう


そこから私に対するいじめがはじまった



中学を卒業するまでずっと続いた
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