365日ずっと、あなたが大好きなんです
そんな理不尽な日が続くある日。
一人の転校生が来た。
「逢坂 薺!部活はサッカー部だった
気軽に薺って呼んでくれなー!」
「「「キャー!!!」」」
周りの女子からの黄色い声が上がる
モテそうな顔をしていて明るい性格の男の子
席は私の隣だった。
その途端、周りが一瞬でざわついたのがわかった
「・・・柳村の隣って可哀そうだよな」
「・・・・あいつの隣って薺くんかわいそー」
ひそひそと小さく話している
聞こえてるし
可哀そうって私は何もしていない
あいつが・・・花梨が勝手にしたことじゃん・・・
転校生までこれから私のことを悪く言っちゃうのかな
それは流石につらいかもしんない・・・
薺が愛奈の隣の席へと行き座った
「よろしくな!えっと、名前なんてゆーの?」
薺が愛奈に話しかける
「うん、よろしく。柳村愛奈・・・」
自分でも我ながら不愛想に言ったと思う
でも仕方がない
こうやって言うしかできないのだから
「柳村愛奈ちゃんっていうんだー
かわいい名前だね」
薺はにししと笑った