居場所〜あなたにもある〜
病室には

さっきと変わらず寝ているやつがいた

『本当にいいのか?俺で・・』

すると

〝君がいいんだ〟

目の前にいる神野聖夜からではない

周りを見渡すが誰もいない

〝ごめん。声だけで〟

『神野聖夜か?』

〝そうだよ。ここまでくるとはね。さすが全国No. 1だ〟

『伝説の龍がいたら俺たちは全国No. 2のままさ』

〝お世辞でも嬉しいよ。美月に居場所を作ってくれてありがとう。やっぱり結城さんに頼んで良かった〟

『俺は何も・・』

〝これで心残りはない。あっちにいけるよ〟


< 96 / 108 >

この作品をシェア

pagetop