居場所〜あなたにもある〜
『え?』

〝実はね。本来俺は手術中に死ぬはずだった・・でも神様に我が儘いって少し生きさせてもらっていたんだよ〟

『美月がいるから?』

〝あぁ。美月には俺しかいなかった。俺がいなくなったら何をするか・・それに伝えたかった気持ちも言えないままなんて嫌だったし〟

伝えたかった気持ち・・

〝でももう安心だ。美月をよろしく〟

『本当に俺がもらっていいんだな?』

〝あぁ!もし美月を泣かせたら化けてでるからな!〟

『ふっ・・気をつけるよ』

〝ありがとう・・〟

その瞬間さっきまであった気配がなくなった
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