mariage~酒と肴、それから恋~《4》
デミグラスソースと焼酎
。∞。‥°‥。☆。‥°‥。∞。‥°‥。☆。‥°‥。∞。
グラスいっぱい氷を入れて
焼酎を注いで 水で割る
癖のある焼酎の香りと冷たい喉ごし
暑くなった季節にぴったり
あいつの手料理と共に
33歳
ゆるゆる休日昼下がり
。∞。‥°‥。☆。‥°‥。∞。‥°‥。☆。‥°‥。∞。
「今日は、デミグラスソースを作ったから」
って、聡(サトシ)が言うから。
わたしはいそいそと部屋着のまま隣人の部屋に向かう。
左手にはお気に入りの焼酎の瓶。
勝手に玄関扉を開けて入ると漂う馴染みの部屋の匂いと、グツグツ煮込まれているデミグラスソースの匂い。
「良い匂い。ねぇ、まだ?お腹すいたよ~」
台所に立つ聡の背中に催促すると、
「もうすぐ出来るよ」
穏やかな低い声が返ってくる。
なんて平和な日曜日の午後。
グラスいっぱい氷を入れて
焼酎を注いで 水で割る
癖のある焼酎の香りと冷たい喉ごし
暑くなった季節にぴったり
あいつの手料理と共に
33歳
ゆるゆる休日昼下がり
。∞。‥°‥。☆。‥°‥。∞。‥°‥。☆。‥°‥。∞。
「今日は、デミグラスソースを作ったから」
って、聡(サトシ)が言うから。
わたしはいそいそと部屋着のまま隣人の部屋に向かう。
左手にはお気に入りの焼酎の瓶。
勝手に玄関扉を開けて入ると漂う馴染みの部屋の匂いと、グツグツ煮込まれているデミグラスソースの匂い。
「良い匂い。ねぇ、まだ?お腹すいたよ~」
台所に立つ聡の背中に催促すると、
「もうすぐ出来るよ」
穏やかな低い声が返ってくる。
なんて平和な日曜日の午後。
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