mariage~酒と肴、それから恋~《4》
14時過ぎ。ちょっと遅めのランチタイム。
寝癖ついたままの黒髪と眼鏡。ヨレた部屋着姿で台所に立つ聡。
同じくスウェットに、長い前髪ヘアバンドして、芋焼酎片手のわたし。
もちろん平日のお仕事モードの時は、お互いキッチリしてるけど。
休日は、色気なさすぎ。
お互い独身33歳。
男・女捨ててる場合じゃないんだけどな(笑)
「玲ちゃん、座ってテレビでも観てていいよ」
聡って、イイ奴。
30越えた女をまだ“ちゃん”付けで呼んでくれる。ちなみにわたしの名前は玲子(レイコ)。
くるっと部屋を見回す。
「おばちゃんは仕事?」
「うん。今日は日勤。ああ、そうだ、母さんが冷蔵庫にプリン入ってるから食べて、って」
「やった!!ラッキー♪♪食後のデザート♪♪」
ルンルン気分で、お言葉に甘えてリビングに移動。
テーブルの上、新聞とチラシに埋もれたリモコンを探し出して勝手にテレビをつける。
ラグの上であぐらかいて座る。
気兼ねなく家を行き来して家族公認。
恋人ではない。
わたし達は幼馴染みだ。
寝癖ついたままの黒髪と眼鏡。ヨレた部屋着姿で台所に立つ聡。
同じくスウェットに、長い前髪ヘアバンドして、芋焼酎片手のわたし。
もちろん平日のお仕事モードの時は、お互いキッチリしてるけど。
休日は、色気なさすぎ。
お互い独身33歳。
男・女捨ててる場合じゃないんだけどな(笑)
「玲ちゃん、座ってテレビでも観てていいよ」
聡って、イイ奴。
30越えた女をまだ“ちゃん”付けで呼んでくれる。ちなみにわたしの名前は玲子(レイコ)。
くるっと部屋を見回す。
「おばちゃんは仕事?」
「うん。今日は日勤。ああ、そうだ、母さんが冷蔵庫にプリン入ってるから食べて、って」
「やった!!ラッキー♪♪食後のデザート♪♪」
ルンルン気分で、お言葉に甘えてリビングに移動。
テーブルの上、新聞とチラシに埋もれたリモコンを探し出して勝手にテレビをつける。
ラグの上であぐらかいて座る。
気兼ねなく家を行き来して家族公認。
恋人ではない。
わたし達は幼馴染みだ。