Where it is stuckー滞っている場所ー
捜査員たちは、静かに、後ろにいる望月のほうを振り向いた。


「もt、、、」


蕨が、望月に声をかけようとすると、望月が遮った。


「もう!俺を見ないでくれよ!」


望月は、顔を手で覆っている。


「まあ、男なら、しょうがないとは思うぞ。」


やさしい蕨の言葉が、望月の心を深く穿つ。


蕨に続けて、平子や秋鹿、高崎までもが、皮肉に似た慰めをする。


「しょうがないよ・・・」


「あ、うん、」


「男だし・・・」


「はいはい・・・」


「一回死んどく?」


「やめろぅ!」

< 37 / 69 >

この作品をシェア

pagetop