Where it is stuckー滞っている場所ー
はあ、はあ、と、望月の息が切れている。


「あのな、俺が桐ヶ崎にいようが、別に良いだろ?」


望月は、少し切れ気味だ。


「哀れむんじゃない!」


望月の言葉とは逆に、捜査員一同、全力の哀れみの目を望月に向ける。


「あのさ、ちょっと聞いて良い?」


視線が望月に集まる中、皆より一歩下がって傍観していた秋鹿が口を開いた。


「風俗店って、どんなところなの?」




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