あの頃ラッキーストライクと彼
俺は川野にその後二度ほど金の相談をした。
総額で百万円は借りた。
そして俺は仕事を求めて違う土地に移った。
仕事は再び軌道に乗り始め川野にもその事を伝えると嬉しそうに喜んでくれた。
しかし、借りた金を返そうとするときっぱり断って来た。
友達が困ってていちいちそれを貸すか?あげたんだよと言って聞かなかった。
二三度他の土地で二人で飲んだ。
相変わらずだったが三度目は何となく大丈夫なのかと思った。
酔い方が早すぎたのとやたらに昔話しに拘ったからだ。
特にキャンプに行きたいよなと何度も繰り返した。