夫の教えるA~Z
「…そうか……隠してはおけないもんだな…ひょっとして、今夜のメニューも?」

「分かって頂けましたか!そのためのものです‼」

「そっ…かあ」
感慨深げに瞳を閉じる。

「ん?」
と、何かに気づいたように顔を上げた。フフフ…『あのこと』に気がついたらしい。

さあ、言ってごらんなさい!

私はワクワクと瞳を輝かせた。

「…そう言えば、何やらいい香りが……」
 
っしゃあ‼

「ハイ!リラックスしていただきたく、ラベンダーのアロマを」

「ベッドも…」
「メイキングもバッチリです!」

だからどうぞ、心地よい眠りをお楽しみください。

「そっかあ……君がそこまで…気合いを入れてくるなんて…」
「アキトさん…さあ、どうぞ」

サイコーの夢の中へ!!


彼の瞳が、愛しげに私を見つめたーー


「じゃあ、遠慮なく……」
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