夫の教えるA~Z
***
「トーコ…」
「アキトさん…」
もう深夜だというのに、帰宅時間を伝えておいたら、彼女は、玄関先で俺を待っていてくれた。
どちらが言い出すともなく、恐る恐る、互いの人指し指を付き出す。
E・T。
互いの指先が、触れ合った!
「「あ、はは…は」」
「トーコ!」
「アキトさん!」
ひしと抱き合う。
アハハハハハウフフフフフ…
2人してクルクル回り、喜びあった後、トーコがふと顔を上げた。
人指し指で、目頭を拭う。
「あはは…良かっ…私、もうアキトさんに一生触れられないんじゃないかと……ふ、ふぇっ」
「ば、バカ。そんなワケないだろ。そんなもの絶対に俺が何とかして…と、トーコ…」
桃のような頬に、キラリと美しい滴が伝う。
フワリ。
彼女の、乾かしたての髪から、シャボンの香りが漂った。
『女性の美しい涙には、時として媚薬以上の効果がある』
________A.Ogami
「はは、確かに。アキトさんがいたら大丈夫ですね。心配して損しちゃった。
あ、お風呂の準備しといてあげますね、さっき私が入ったばっかりだから、まだ温かい…」
ガシッ。
俺は、廊下の奥へ走りかけた彼女の手を掴んだ。
「え?な、何。どうしたんですか一体」
そして_____
「トーコぉぉぉぉぉぉっ」
「きゃああああああああ…」
この後、むちゃくちゃオソッた。
《U おわり》
「トーコ…」
「アキトさん…」
もう深夜だというのに、帰宅時間を伝えておいたら、彼女は、玄関先で俺を待っていてくれた。
どちらが言い出すともなく、恐る恐る、互いの人指し指を付き出す。
E・T。
互いの指先が、触れ合った!
「「あ、はは…は」」
「トーコ!」
「アキトさん!」
ひしと抱き合う。
アハハハハハウフフフフフ…
2人してクルクル回り、喜びあった後、トーコがふと顔を上げた。
人指し指で、目頭を拭う。
「あはは…良かっ…私、もうアキトさんに一生触れられないんじゃないかと……ふ、ふぇっ」
「ば、バカ。そんなワケないだろ。そんなもの絶対に俺が何とかして…と、トーコ…」
桃のような頬に、キラリと美しい滴が伝う。
フワリ。
彼女の、乾かしたての髪から、シャボンの香りが漂った。
『女性の美しい涙には、時として媚薬以上の効果がある』
________A.Ogami
「はは、確かに。アキトさんがいたら大丈夫ですね。心配して損しちゃった。
あ、お風呂の準備しといてあげますね、さっき私が入ったばっかりだから、まだ温かい…」
ガシッ。
俺は、廊下の奥へ走りかけた彼女の手を掴んだ。
「え?な、何。どうしたんですか一体」
そして_____
「トーコぉぉぉぉぉぉっ」
「きゃああああああああ…」
この後、むちゃくちゃオソッた。
《U おわり》