夫の教えるA~Z
しかし今日、“自分だけは服を着てスル派”の彼が、初めてそのカラダを見せた。

理想どおりのシマった胸筋。

カリフォルニア・ビルダーのように厚すぎず、しかし決して痩せていない程好く鍛えられた、艶やかな皮膚層に覆われた理想的なバランス……

ああ、神さまありがとう‼


「あ…ふぅ…ト、トーコ。お前、なんてテクを隠し持っていたんだ……」

スリスリ……

「んん~、サイコー……」

「トーコ、ダメだ……それ以上されたら…俺は…」

…………。


「はっ‼しまった‼」

繰り広げてしまった痴態から、やっと我に返った時、私は誤解を解く機会を永遠に失っていた。


そして___


プチン。

彼のさほど強固でない理性が崩壊したのは、

ほぼ同時だった。

ガバッ。


ウアアアアア……しまったあ‼
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