夫の教えるA~Z
言いながらも、実果ちゃんしか見えていない白木くん。
2人が目を見合せて照れ笑うと、フンワリと幸せオーラが漂いはじめる。

…これだよ、これがやりたかったんだよ、私は。


我がダンナ様、アキトさんは朝起きたらもう家には居なかった。
4:30から釣り接待って言ってたから、3時頃には出掛けたのだろう。

いつもはどんなに早くても
『行ってくるよ』チュッ♥
くらいはしてくれるんだけどな…

ふんだ、バカバカ。

まあいいや、今日のビーチは我々のモノ。
イケメンさんに声だってかけられちゃうかも知んない。
放っておいたら、私だって付いてちゃうかもよ?

黒トーコは脳内で復讐中である。

しかしそこはそれ。
遊び始めたら、そんな事はすっかり忘れた。

土曜の午後の海水浴場は、家族連れや若者のグループで賑わいを見せている。

私逹は、山ほど持ってきたプレイグッズで、ぬるま湯みたいな真夏の海を、盛大にはしゃいで満喫した。
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