夫の教えるA~Z
G 真夏のシー・サイド③ ~夫の本音~
私のダンナ様、アキトさんは大変なオモテナシ上手だ。
海から帰ってきた我々。
今夜実果ちゃん達は、我が家にお泊まりするのだが、こんな時に彼のサービス精神は、実にありがたい。
彼、会社では結構エライ人なので(ここ自慢ね!)
はじめは緊張していた白木くんだっが、話上手な彼の前にすぐにリラックスしていた。
「イヤ~~、大神サンはやっぱりスゴいな~。人がついていくわけだよ」
素直な彼はキラキラした目で語っていたが、騙されてはいけない。
彼は女にも男にもタラシなんだ。
さっき、彼の仕掛けたワナに嵌まり、大衆の面前で彼に思いっきりチューしてしまった私は、彼の思惑通りに、
“見境がないほどオットに夢中なツマ”
という立ち位置に甘んじるしかなく、また、おかげで何とか友情を失わずにすんでいる。
「も~トーコってば。
どんだけ大神さんの事好きなのよ~~」
と、どこかで聞いたような台詞と共に、実果ちゃんにパシリと背中を叩かれる。
それを聞いたヤツがハハハと照れ笑い。
……酷い屈辱だ。
そんな感じで、その夜は皆で飲み明し、翌朝の便で2人は東京に戻っていった。
帰り際、ニンマリ笑いが止まらない様子で彼女はこっそりと打ち明けた。
海から帰ってきた我々。
今夜実果ちゃん達は、我が家にお泊まりするのだが、こんな時に彼のサービス精神は、実にありがたい。
彼、会社では結構エライ人なので(ここ自慢ね!)
はじめは緊張していた白木くんだっが、話上手な彼の前にすぐにリラックスしていた。
「イヤ~~、大神サンはやっぱりスゴいな~。人がついていくわけだよ」
素直な彼はキラキラした目で語っていたが、騙されてはいけない。
彼は女にも男にもタラシなんだ。
さっき、彼の仕掛けたワナに嵌まり、大衆の面前で彼に思いっきりチューしてしまった私は、彼の思惑通りに、
“見境がないほどオットに夢中なツマ”
という立ち位置に甘んじるしかなく、また、おかげで何とか友情を失わずにすんでいる。
「も~トーコってば。
どんだけ大神さんの事好きなのよ~~」
と、どこかで聞いたような台詞と共に、実果ちゃんにパシリと背中を叩かれる。
それを聞いたヤツがハハハと照れ笑い。
……酷い屈辱だ。
そんな感じで、その夜は皆で飲み明し、翌朝の便で2人は東京に戻っていった。
帰り際、ニンマリ笑いが止まらない様子で彼女はこっそりと打ち明けた。