夫の教えるA~Z
「……私達、来年の秋には結婚だから」
エエッ!
「昨日はそんなこと全然…」
「フフフ…実は……今朝がた彼から、ね」
苦節4年。
とうとうやったと、両手を握ってランラン回る。
…そう言えば朝方、2人でどこかへ消えてたな。
向こうでアキトさんと話をしている彼をチラリと見ると、何だか少し嬉しそうだ。
「…というわけで」
「出席、夫妻で宜しくね。あとスピーチもね」
うっ……早い。
「それから…
大神さんが本社に戻った暁には、ダンナを是非、宜しく!」
私の両手をガッシリ握る。
実果ちゃんはやはりシッカリものだった。
2人の新幹線を見送って、私達は家路を歩く。
彼が私を見下ろして言った。
「…どっか、寄ってく?」
「いいのっ⁉」
一緒に歩くのは大好きだ。私は仔犬のように尻尾を振って、彼の側にまとわりついた。
久しぶりのお昼デート、腕組みで歩いてアイスも分けあい、プレゼントも買って貰って……
かつてないほどの大サービス、私は大満足だった。
エエッ!
「昨日はそんなこと全然…」
「フフフ…実は……今朝がた彼から、ね」
苦節4年。
とうとうやったと、両手を握ってランラン回る。
…そう言えば朝方、2人でどこかへ消えてたな。
向こうでアキトさんと話をしている彼をチラリと見ると、何だか少し嬉しそうだ。
「…というわけで」
「出席、夫妻で宜しくね。あとスピーチもね」
うっ……早い。
「それから…
大神さんが本社に戻った暁には、ダンナを是非、宜しく!」
私の両手をガッシリ握る。
実果ちゃんはやはりシッカリものだった。
2人の新幹線を見送って、私達は家路を歩く。
彼が私を見下ろして言った。
「…どっか、寄ってく?」
「いいのっ⁉」
一緒に歩くのは大好きだ。私は仔犬のように尻尾を振って、彼の側にまとわりついた。
久しぶりのお昼デート、腕組みで歩いてアイスも分けあい、プレゼントも買って貰って……
かつてないほどの大サービス、私は大満足だった。