夫の教えるA~Z
H フィットネス・クラブ
「はぁいっ、後10分!」
「ハッ…ハッ…」

「いいわぁ、1段階上げるわよ、えいっ」

ぽちっ。

「ハッ…ハッ……ウワワワァ‼」
「あ、ゴメン。最速だった」

「は、ハヒィィィ……」
 
ランニング・マシーンのベルトコンベアに流された私は、そのままペシャンコにくたばった。


9月に入り、私はとある理由(Dのお話)から体力をつけるため、フィットネス・クラブに通い始めた。

自宅から車で30分ほど行った郊外のクラブは、ダンナ様のお姉さん、ナツコさんに紹介してもらった。

というのは、彼女はそこでスポーツ・インストラクターをしているからなのだ。
 
で、私の専属コーチをしてくれている訳だけど……

彼と同じで、ナカナカのスパルタだ。



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