夫の教えるA~Z
「へぇぇ…あいつがねえ…」
「そうですよお、社内じゃ大変なプレイボーイで……噂では一晩で4人とデートしたとかしないとか……」
厳しい指導の後は、休憩と称してロビーで女子トーク。
「なんか、ピンとこないわね~」
長いストレートヘアを耳にかけながら、彼女は私のスケジュール表の上で、ペンを動かしている。
一方の私は水分補給、マイ水筒の特製ドリンクをがぶ飲みしている。
「アイツ、東京に進学してからは殆んどこっちに帰ってこなくなったからね~。
少なくとも高校の頃は、部活から帰ってひたすらプロテインを摂取する、ただの筋肉バカだったわよ?」
「下駄箱からラブレターがザラッとか…」
「ないない、ひとっつもない」
「体育館のウラに呼び出されたりとか、卒業式で、カッターシャツまでボタン奪われたりとか…」
「ないわ~~、ゼロ、女っ気ゼロ!
まあ…研究には余念がなかったみたいだけどね。さ、出来たよ」
ピラッと彼女は、私にプリント用紙を渡した。
「あ、どうも」
そうか。
大学デビューだったんだ。
だから今だに、中学生並みのエロ意欲を保持し続けているのだろう…
ここに来るのは、私はこっそりダンナサマの情報を収集することも兼ねている。
まさに一石二鳥だ。
「そうですよお、社内じゃ大変なプレイボーイで……噂では一晩で4人とデートしたとかしないとか……」
厳しい指導の後は、休憩と称してロビーで女子トーク。
「なんか、ピンとこないわね~」
長いストレートヘアを耳にかけながら、彼女は私のスケジュール表の上で、ペンを動かしている。
一方の私は水分補給、マイ水筒の特製ドリンクをがぶ飲みしている。
「アイツ、東京に進学してからは殆んどこっちに帰ってこなくなったからね~。
少なくとも高校の頃は、部活から帰ってひたすらプロテインを摂取する、ただの筋肉バカだったわよ?」
「下駄箱からラブレターがザラッとか…」
「ないない、ひとっつもない」
「体育館のウラに呼び出されたりとか、卒業式で、カッターシャツまでボタン奪われたりとか…」
「ないわ~~、ゼロ、女っ気ゼロ!
まあ…研究には余念がなかったみたいだけどね。さ、出来たよ」
ピラッと彼女は、私にプリント用紙を渡した。
「あ、どうも」
そうか。
大学デビューだったんだ。
だから今だに、中学生並みのエロ意欲を保持し続けているのだろう…
ここに来るのは、私はこっそりダンナサマの情報を収集することも兼ねている。
まさに一石二鳥だ。