夫の教えるA~Z
「…トーコちゃんは。
 ちょっとおイタが過ぎたみたいだな」
 
「オオ、落ち着いて…これには海より深イイ訳が…」

「……お前のコトだ。
 どうせその場の雰囲気にサラッと流されたに違いない」

「うっ……ウワ~~~ン‼
 ごめんなさいっ、もう2度とやりませんっ」

 泣き落としに乗る気はない。

「2度ある事は……3度はあるらしいよ?」

 ネクタイを抜いてシャツだけになると、身体の可動域が広がった。

 彼女の戒めを解かぬまま、ドサッと覆い被さった。

「アワワ…」
 咄嗟に俺をガードした手を跳ね上げた。

 せいぜい怖がらせてやる。

「今夜は……優しく出来ないよ?」


 言うなり、膝を割り開きスカートを捲り上げると、下着の脇から指をぐいっと挿込んだ。

「ひぁんっ…」

「オマエ、面食いだもんなぁ。
…アイツの隣でさ……こんなに濡らしてたわけだ…」

 傷つかぬ程度に乱暴に、厭らしい水音を響かせる。
「違う……」
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