2人でいた0時間


「待ってよ、2人ともー」


亜沙が私の前を駆け抜けていく。

それに負けまいと踏ん張る私。


いつの間にか私と亜沙の競争みたいになっていた。


その高度な争いについて来れなくなった晋也が息を切らして助けを求めた。


私は急に止まることができず、突っ走ってしまう。


亜沙がゆっくりと足を止めて、晋也の元へ駆けて行った。


あーあ、まただ。

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