2人でいた0時間

後ろ向きdays




周りの音がやけに多く耳に届く。


喧騒、雑音、騒音。




私と晋也は、ただそこで立ち尽くしていた。



状況が理解できていないわけではない。


ただ、認めたくなかった。





「真昼...」




晋也がゆっくりと私の名前を呼んだ。


その顔には、ぎこちない笑みが宿っていた。



「亜沙は、大丈夫だよね...?」


そんなこと、分かるわけ、ない。

私のせいだ。


私のせいで、亜沙が...
< 8 / 9 >

この作品をシェア

pagetop