ひとつの村が消えてしまった話をする
暫く歩いた時。

「お?」

滋が何かを見つけた。

「どうした?」

「この先に小屋があるぜ、あそこで少し休んでいかないか?」

「小屋?」

確かに獣道の先には小屋があった。

「そこで休も?」

体力的にきついのか、葵が言う。

「ああ」

葵の体調が万全で無い以上、そこで休む事にした。

俺は何故か、そこに小屋がある事に違和感を感じなかった。

< 22 / 77 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop