ひとつの村が消えてしまった話をする
この男性の情報は村に広がったが、村人の男達はこの男性を捕える所か、同じように村人の女性を殺し、共食いし始めたのだ。

殺し合い、食べていく内に人は狂って行き、最初は殺される側だった村人の女性が村人の男性を殺した。

そして、それを見た他の女性も人を殺し、食べ出すようになった。

数百人いた村人は数十人から数人へと減り、最後の村人の女性を食べた男は、森の中の小屋で自殺したという。

この自殺した男こそが鬼小屋の男性障者であり、最初に暴行され、殺され、食べられた女性が女性障者である、と伝承には存在する。

俺と滋に憑いていたのは、この障者の両方の力であるそうで、滋には男性障者の力が、俺には女性障者の力が憑いていたそうだ。

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