ひとつの村が消えてしまった話をする
次の瞬間!

「!?」

突然、障者が雄叫びを上げながら地中から手を伸ばし、滋の足を摑んだ!

「滋っっっっ!」

「先に行け!行けえぇえぇぇえぇぇっ!」

滋はそのまま、そのまま障者に引き摺られて森の中へと消えていった。

必ず…必ず助けるから…!

そう誓って、俺はひたすら走った。

真っ直ぐ、ひたすら真っ直ぐ神主一族の下へ。

「よく戻ってきた!滋は?」

「捕まった、俺と葵を逃がす為に…」

「そうか…」

合流した俺か滋の事を聞かされ、落胆する神主。

「葵をすぐに本殿へ!」

俺と神主、神主一族は直ぐに村に戻った。

そこで、ある事が村人から神主へ伝えられる。

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