私たち暴走族と名乗ってもいいですか?(下)
夏は口を閉ざしてうつむくばかり。
なんで、ここまで言いたくないんだろう…。
それが逆に不思議だ。
「…夏ってさ」
「ん?」
「もしかして………忍者の末裔とか?」
「ッぶ!!?」
「………は?」
瞬がお茶吹いた気がする。そして夏の反応がすっごく遅い。
「だってさ、ここまで言いたくないなんて、何かの極秘任務とかで仕方なくとかかなぁって」
「っげほげほ…はぁ、はぁ…。まじめな顔で何言いだすかと思えば…」
「え?」
「…っぶ、あははっ!あ、秋奈冗談きっつい」
お腹抱えて転がっていく夏と、瞬もなんか笑い出した。
2人とも酷い。結構頑張って考えたのにっ!
2人とも笑いすぎてお腹痛くなっちゃえばいいんだ!!
そっぽ向いたらさらに笑われた。