私たち暴走族と名乗ってもいいですか?(下)

「てめぇ!何しやがる!!」

「おっと」

 いけね、忘れてた。

 殴りかかってきた奴らを交わしながら女の子の男の方に近づいていく。

 女の子がうまくついて来るのがまた面白い…。

 男の近くまで来て、女の子の肩を離す。

「ほらよ」

「きゃ!?」

 男の方に女の子を押せば、ちゃんと受け止めてる男。まぁ、当然だよな。

 こっちはまぁ済んだとして、紫炎の奴らに向き直る。4人か。

 まぁ、このイライラ静めるにはちょうどいいかもしんねぇな。

 勝手に口角が上がって、奴らを睨む。

「お前…」

「よい子はさっさと帰って風呂入って寝ろ。この場は俺がもらうから」

「な、何言って!?」

「そこの彼氏、彼女ちゃんと送ってけよ」

 もうお前らに用ないから、俺の気が変わらねぇうちにさっさと消えちまえ。
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