私たち暴走族と名乗ってもいいですか?(下)

「瞬、殴っちゃダメじゃん」

「うるせ」

 まだ機嫌悪い。

 しばらくにらめっこしてたけど、瞬の顔は険しいままだ。

 あれ、夏どこ行った…?まさかいなくなったんじゃ!?

「ほれ」

「きゃ!?」

「ッ…」

 背中から声がしたと同時に押されて前のめりになる。

 咄嗟に瞬が受け止めてくれたけど、こんなことする奴1人しかいない。

「夏~!」

「っ怒るなよ!」

「うるさい!熱いの口に放り込んでやる!」

「えぇ!?それは勘弁!!」

「…はぁ」

 瞬からすぐに離れて夏に攻撃すべくご飯の準備に取り掛かる。

 夏が怖がってるけど知るもんか!

 瞬はため息ついて、適当にテレビ見てた。
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