私たち暴走族と名乗ってもいいですか?(下)
伝言 春馬side
「んじゃあな、春馬」
「お~、またな~」
亮祐に手を振って、カバンを持ち直して家に向かう。
あ~疲れた…。
部活引退したせいでつまんないし、毎日毎日勉強づめだし、息がつまりそうだ。
姉ちゃんよく机に向かってずっとやってられるよな。俺もう無理…。
めげそうになりながら頑張るのは学力試験でしか紅蘭に行けないから。
1年だけでも姉ちゃんと瞬桜さんと一緒に通いたい。
瞬桜さんと試合出たい!!って、思ってるけど、最近瞬桜さん家来ないんだよなぁ。
姉ちゃんに聞いても教えてくれないし…。
帰ってからまた勉強かぁ。はぁ…。
「ただいまぁ」
「おかえり。…春馬、顔酷いわよ」
「姉ちゃんは?」
「志季に行くって、飛んで行ったわよ」
えぇ、マジで…?わかんねぇとこ聞こうと思ったのに…。
つうか、昨日やっと記憶と声戻ったばっかなのに姉ちゃん全然おとなしくないし…。母ちゃん若干怒ってるし、めんどくさ。