私たち暴走族と名乗ってもいいですか?(下)
「まぁいいだろ。秋奈、ネット通販始めるんだよ」
「ネット通販?」
なんでいきなり…。
それによくそんなの始めようって思ったな…。
ザ・アナログ集団なのに。
…あ、だから六花がそっちにいるんだ。勝手に納得。
「注文受けて自宅に配達すんすよね?」
「そうだ。志季がな」
「え?そんな遠く無理だよ?」
「分かってる。だから、範囲を半径2キロ以内にしたんだよ。で、今日はその試験だ」
と、話してる間に置いてあったノートパソコンがピコンって鳴る。
それを来たなと言いながら嬉しそうに画面を覗くだっさん。
六花も無表情で画面見てた。
「ちゃんと届いたな」
「よし、瞬桜と夏樹。お前ら今から配達行って来い」
「え?今から…」
「いきなりすぎる」
「だから試験だって言っただろ?宮田んちと、俺んちに配達行って来い」
ほんとに突然すぎる。
瞬と夏は諦めて注文の品を貰ってる。って、始めから知ってるんじゃ意味ないじゃんね?