私たち暴走族と名乗ってもいいですか?(下)

「女の子は殴らない主義だけど、ごめんねっ」

「ッ!?」

 いつの間に来た!?

 天パの奴と、同時に細い人まで向かってくる。

 幹部2人。下っ端でも、薬の影響がほとんどない人たちも同時に仕掛けてくる。

 …ダメか。

「修羅、8割」

 目の前に迫った足を叩き落として、不安定な体制に体当たりを食らわして倒し、踏みつけて次の人を倒す。

 天パの奴が仕掛けてくるのを避け、下っ端を潰していく。

「俺とも相手してくれないかな!」

 飛んできた蹴りを屈んでかわし、下から振るう。

 ギリギリのところでかわされ、舌打ちする。

「ッ…お、恐ろしいことするね。キミ…」

 引きつった笑みを浮かべながらも、キレてるらしい顔をする。

 地雷だったか。

 下っ端はほぼ潰した。残りは幹部。
< 290 / 341 >

この作品をシェア

pagetop