私たち暴走族と名乗ってもいいですか?(下)
「秋奈、他の奴らにも言っといてくれ」
「分かった」
それぞれのお店に戻っていくお父さんたちを見送って、ちゃりじぃのお店でちょっと涼む。
お客さんが少ないし暑いからみんなは少し遅めに来るようになったんだ。
11時にはみんなこっちに出てくるから、その前にたまり場に行って話しとかなきゃね。
「秋奈」
「六花、ありがと。六花の案でしょ?」
「…清志って人」
「え?きよにぃなんだ」
そう言えばきよにぃ最近研究がどうのこうのって言って見てないかも…。
でも、ちゃっかり参加してるのがらしいな。
「はぁ…卒業したらどうしよっかなぁ」
「なんじゃ、秋奈進学せんのか?」
「う~ん、悩んでるんだよねぇ。医療系行って、整体系の資格取るか、経済行くか」
「秋奈の好きな方へ行くんじゃな」
ちゃりじぃ聞いたくせに放置したなこの…。